女子公立校大会観戦報告

                               33期 船井 慎互

 

 129日(日)女子の公立高大会予選が狭山高校で開催されました。善戦しましたが、全敗で初日敗退しました。 

<試合結果> 

天王寺 VS 狭山 1-2

1セット目 25-22

2セット目 25-27 

3セット目 20-25

 

天王寺 VS 山本 0-2

1セット目 15-25 

  2セット目 21-25                     

 

 初戦の狭山戦、狭山は2部のチームで攻撃としては、両サイドからのオープン攻撃に加えてAクイック、バックセミなどを使ってきた。今日の天王寺は、強打と軽打の打ち分けを意識して攻撃していたように思われる。 

 

特に、乾さんが相手コート中央に落とすフェイントが良く決まっていたと思う。 

 

また、奥野さんがレフトから打ったり、乾さんがバックアタックを打ったりしていたのも、良い試みだと思った。 

 

奥野さんはレフト側からの高いトスの方が3歩助走でタイミングが合っていたと思う。センターからの場合も、2歩助走で入れていてタイミングは合ってきているが、まだ手打ちの感が強い。しかし、センターの奥野さんを使うケースが多かった。以前より確実にレベルアップしていた。ブロックも欠かさず跳んでいたところも良い。最初は相手のAクイックに遅れるシーンが多かったが、後半は飛ぶタイミングを掴んできて相手のAクイックを止めるシーンもあった。まだ、レシーブには不安定さがあるが、試合の中で慣れて行ってほしい。 

 

両サイドからの攻撃だけを比較すると両校同じレベルだったのではないかと思われたが、狭山のAにより攻撃に「変化」が与えられた分、天王寺のレシーブが乱されて拾い損ねたことが勝ち切れなかった一因だと思う。狭山はAを執拗に使ってきて多少セッターへのパスが乱れても縦Aを上げてきた。それにより後半徐々にコンビが合っていった感がある。 

 

サーブ力はほぼ互角だったと思うが、天王寺がリードされている展開ではなかなか思い切って攻めていけなかったのではないか。

敗れはしたが、2部相手にフルセットまで戦えたことは自身になったと思う。

2試合目の山本戦。山本はレフトとライトからのオープン攻撃。センター、ライトからのセミなどで速攻はなかった。 

天王寺としては、狭山の様にAクイックが無い分、守りやすかったと思うが、相手のアタック力(パワー)が勝っていたように思う。ブロックを何度も弾かれて決められた。また、サーブも良く、天王寺のサーブレシーブが乱され、相手にチャンスボールを与えてしまうシーンも多く見られた。逆に相手のサーブを上げてアタッカーに繋ぐも2段トスの様な形になってしまい、アタッカーがしっかりと打ち切れないでいた。下田さんはレフト打ちで2段トスの際、助走が合わずにその場打ちでボールを多少被り気味に捉えてしまいボールにしっかりと力が加わっていない感じだった。助走の最後の一歩をしっかりと大きく踏み出して上に跳び、ボールを顔の前でとらえられるようになれば良くなると思う。 

2セット目は天王寺の得意のサーブで相手レシーブを崩してチャンスボールを貰ってスパイクを決めるという形に持ち込み良いスタートを切った。終盤も西田さんのレフトからのアタックが3本連続で決まって、その後 乾さんのセンターからのアタックも決まり。19-19と追いついたが、最後は、相手アタッカーに連続で決められて振り切られた。 

天王寺のアタッカー陣としては下田さんにしても乾さんにしてもレフト、センター、ライトとどこからでも打てる“器用さ”バランスの良さは持っている。コースの打ち分けもある程度できているので、後は決めきるパワーが欲しいところ。試合でもアウトを恐れず打ち込むことでタイミングがあってくると思う。 

また、個々のレシーブ力を見れば例えば島田さんが飛び込んでレシーブを上げたりと高い部分もあるが、上げた2本目以降の繋ぎが悪い。正面のボールは上げれても、肩の当たりに差し込まれたボールの処理が悪い。守備のポジションを前に取るとどうしても顔の当たりや肩の当たりに飛んでくるボールも増えるので、練習でもしっかりとそのあたりも意識して取り組んでほしい。   

 

砂川先生、吉本コーチお疲れ様でした。 保護者の皆様、声援有難うございました。