男子部別観戦報告

船井 慎互(高33期)

表内マネージャー(高77期)

近藤 愛海(高72期)

 11月19日(日)男子部別1部リーグの試合が関大北陽高校で開催されました。

 初勝利は遠く、残念ながら2部降格となりました。

 

天王寺 0―2 東住吉(19-25/23-25

天王寺 0―2 関大北陽(7-25/6-25)

天王寺 0―2 堺東(19-25/19-25)

船井さんからコメントをいただいています。

 

 東住吉戦の2セット目中盤からの観戦となった。

 東住吉は、オープン主体のチームで速攻はなかった。攻撃面では天王寺の方が、高山君のAや、レフト三宅君のスパイクが良く決まっていた。檜脇君のアタックサーブが連続で決まったとのこと。しかし、天王寺は相手からの返球をお見合いしたり、オープンへのトスが乱れたりと自滅した感がある。落ち着いて戦えば、勝てた試合だと思うし、むしろこの試合を落としたことが大きかったと思う。

 

 2試合目の関大北陽戦。

 関大北陽はパワーとスピードのあるチームで、4校の中では抜けていた。ブロックも高く、サーブもアタックサーブとか、コースを狙うサーブなど多彩だった。速攻もA、B、時間差と多彩で多少レシーブが乱れてもしっかりとつないで決めて来た。

 天王寺については、三宅君はワンタッチ狙いが外れてアウトになることも多かったが、思い切りよく打っていると思った。クロス側含めて4本程度決めてくれた。楠本君はストレート側へのワンタッチ狙いが2本程度決まった。内1本はライト側から決めた。打ち切れずに軽打したボールが相手のチャンスボールになって決められることもあった。ライトの杉本君はなかなかタイミングがつかめない様だった。セッターの片山君が何度かライトに上げたが、何れもコートに入らずにアウトになっていた。ただし、ネットに引っ掛けることはなかったので、もっと打ち込んでいけば問題ないと思う。ライト側にサウスポーがいるということは貴重な戦力である。練習ではレフトからも打っていたことは良いことだと思う。ライトセミなども打ってみてはどうか。きっかけさえつかめば本当に楽しみな選手だと思う。アタックサーブにもトライしてほしい。高山君は2本Bに入ったが、セッターとのサインミスや高さが合わず決めることはできなかった。ブロックもしっかりと飛んでいたが、抜かれたり吸い込まれたりとシャットアウトすることはできなかった。

 関大北陽のサーブにも苦しめられた。レシーブが乱れて打ち切れずに軽打で返球することも多く、コート奥に返球しても簡単に速攻に繋げられて決められていた。また、サーブレがネット近くに上がるとダイレクトで決められたり、ブロックで抑え込まれたりするケースもあった。前衛を狙うサーブも何本か決められた。天王寺のサーブレはそれほど悪いとは思わなかったが、やはり相手のサーブがすごかった様に思う。

 サーブでは三宅君や植杉君がジャンプサーブで相手のレシーブを崩す場面があった。アウトになったが片山君、檜脇君も果敢にジャンプサーブ(アタックサーブ)を打っていたのは良いと思う。関大北陽の様に多少リスクをとってもしっかりと強いサーブを打って相手にプレッシャーをかけて攻撃をさせない様にしてほしい。特に速攻のチームはコンビを崩せれば、軽打で返球することなりチャンスも広がる。ジャンプサーブを打つ者は多いが、もっと練習を積み重ねて成功率をあげてほしい。力の差はあったが、逆に結果を恐れず思い切ってやっていた様に思う。

 

 最終の堺東戦。お互いに2敗で臨んだ。負けた方が2部降格になる重要な試合。

 堺東は、レフト、ライトとセンター、Aが主な攻撃パターン。A+セミの時間差も多かった。1、2セットとも中盤までは一進一退の試合展開だったが、後半に突き放されて結局追いつけないという感じだった。

 三宅君、楠本君とも、ワンタッチ狙いが良く決まっていたと思う。高山君のAも何本か決まった。ブロックでも数本シャットアウトを取った。片山君のサーブが良く決まっていた。前衛を狙うサーブも有効だった。

 勝敗を分けたポイントとしてはやはり繋ぎの悪さということになる。チャンスボールを貰ってもセッターにAパスが入らない。Aパスが入っても良いトスが上がらない。良いトスが上がってもアタッカーが打ち切れない。つなぎの部分での完成度が堺東の方が少し勝っていたといった感じだった。攻撃についても天王寺はレフト、ライトへのオープン主体であり、高いトスが乱れやすかったという事も言える。特にレフト側は相手の高いブロックが2枚付いてくるので、ワンタッチ狙いのボールがアウトになるケースも多かった。

 普段から相手からの厳しい攻撃や返球から繋いで攻撃まで繋げる練習をもっとしてほしい。サーブ、軽打含めイージーなボールは必ず相手の攻撃を許すことになってしまう。つまらないミスが多いのは、プレーに余裕がない証拠である。また、スピード感のあるボール回しにすることによって、相手のレシーブ体系が整う前に決めてしまう事である。A+セミの時間差など早い攻撃が有効だと思う。

三宅君については、ライトからのアタックが無かったが攻撃の幅を広げるためにも是非練習してほしい。楠本君については、レフト側からクロス側にも打てるようになれば攻撃の幅が広がると思う。

 

 

「攻撃は最大の防禦である。」

 全体としてプレー自体はまだまだ粗いが、どのプレーヤーも非常にポテンシャルが高い。また、片山君や檜脇君など1年生を入れていることも非常に良いと思う。

 なかなか、初勝利とはいかなかったが、今後、試合慣れしてくれば問題ないと思う。

 尾崎先生、米島コーチ お疲れ様でした。

 

 表内マネージャーからもコメントをいただいています。

 

 「部別で1部残留」という77期の目標に届かず、悔しい結果となりました。レフトの三宅や楠本のスパイクや、センターの高山のクイックは前回の試合より決まるようになっていたので、この4ヶ月の成長は見られました。また、レフトの檜脇がサービスエース4本と、1年ながらチームにとても貢献してくれました。

 東住吉の第2セットと堺東の第2セットでは、前半リードしていましたが後半になるにつれ天王寺のミスが目立ち逆転されてしまいました。ここで取り切れないのは、まだ実力が不完全なように思います。

 次の試合は1ヶ月後の公立校大会なので、短い期間ではありますがミスを最小限に抑え、こちら側の流れを切らないように練習を重ねていきたいと思います。