女バレ秋の部別報告

船井 慎互(33)

秋津 日向(73)

1112日(日)市立堺高校に女バレの部別(3部)を観戦してきました。「らしさ」が見えて善戦しましたが、昇格はなりませんでした。

 

<試合結果>

1試合目 天王寺2 v 0 市立堺 (25-20 / 25-12)

2試合目 天王寺0 v 2 枚方なぎさ (23- 25/ 19-25)

 

 

市立堺戦2セット目から観戦した。今回は降格が無いので、昇格をめざして思い切ってやれるのではないかと思われた。市立堺戦の2セット目、天王寺自慢のサーブで相手のサーブレを崩してチャンスボールを貰って攻撃陣が決めるという勝ちパターンの試合だった。強打はないものの、乾さん、下田さん、西田さんとも相手コート奥をしっかりと狙って打って決めていた。相手のサーブミスやアタックミスに助けられた部分もあったと思われる。

試合後、枚方なぎさと市立堺の試合を観戦したが、互角の戦いをしていたので、天王寺としては枚方なぎさに勝って昇格する可能性があるのではないかと思われた。枚方なぎさは春に4部から上がってきたチームでレシーブ、アタック、サーブ共 良いチームだった。

1セット目は枚方なぎさ先行で始まった。奥野さんのセンターからの攻撃が連続で決まり追い上げるも、相手のスパイクなどで5-10まで離される。しかしここから西田さんにサーブに回り、サービスポイントを含め12-10まで一気に巻き返した。相手にレフトからブロック後方にフェイントを決められたら、負けじと乾さんがセンターから強打と見せかけてのフェイントで決め返した。天王寺は得意のサーブで相手レシーブを崩して何度かチャンスボールをもらうが、強打が打てず、ずるずるとラリーが続き、アタックレシーブがネット際に上がってセッターが取れないなどのミスで失点するケースが多かった。1セット目は終盤、西田さんのサーブで23-22と逆転するも,相手からのアタック返球がとれず再び23-23となり押し切られてしまった。

 2セット目も、序盤から枚方なぎさの好サーブで連続得点を取られ中々リズムにのって行けない。アタックでは相手にも決定力がなく、フェイントなどで天王寺がチャンスボールを貰うことも多かったが、こちらも中々決めきれない。天王寺はしっかりと2枚ブロックを飛んでいたが、相手のスパイクはそれほど強烈なものはなかったことを考えるとアタックレシーブのポジションをもう少し前にとっても良かったかも知れない。前に打たれる軽打に対する守備が弱い様に感じた。一方、相手は殆ど1枚ブロックにしてレシーブ力を強化していたと思われる。前で守るためには、顔の付近に打たれる軽打をオーバー又は組手で上げる練習も重要だと思う。ネット際のボールをセッターの若林さんが上げられない場面が何度かあったが、ネットに対して体を横に向けて、もっと低い位置で構えるようにすれば上げられたと思う。ネットに正対したまま上げようとすると、後ろに上げなくてはならないのでミスをしやすくなる。決定力が無い一因としてラリーが続いた場合、アタッカーが十分に引いた状態で助走できずにその場打ちになって軽打になってしまうことがある。中々、ラリーですっきりと決まらないことに対して若林キャプテンが下田さんに強めのハイタッチで鼓舞した。下田さんはストレート、対角方向のアタックが目立った。コースが良いので決まってはいたが、打点が高いのでレフトからのクロス打ち、ライトからのストレート打ちも練習してほしい。下田さん、乾さん、西田さん共レフト、センター、ライトどこからでも打てることは素晴らしいと思う。後はパワーが欲しいところ。19-24で相手のマッチポイントになったが、ここでも長いラリーとなった。レフトは西田さん、センターは奥野さん。両校双方に決定打が打てず、軽打の応酬となった。相手レフトからのフェイントに対して島田さんが懸命に飛び込んで拾い上げると奥野さんが繋いで返す。最後は、再び相手レフトからのフェイントが2枚ブロックの上方をかすめてポトリとコートに落ちて敗れた。

今のチームはサーブもアタック同様、攻撃力になっている。さらに磨きをかけてほしい。相手から攻撃されたボールをしっかりと味方の攻撃まで繋ぐ練習をもっとやるべき。試合でリラックスして臨めるように、練習では少し負荷(厳しいボールの処理)をかけてほしい。今回の様な互角な相手から勝利することは難しいと思う。試合後、若林キャプテンが涙で目を腫らしていた。惜敗で2部に上がれなかった悔しさを春にぶつけてほしい。

 砂川先生 吉本コーチ 応援にお越しになられた保護者の皆様お疲れ様でした。