男子の練習試合を見てきました

船井 慎互(高33期)

7/19男子の練習試合観戦のため東住吉高校に行ってきました。

コロナの影響で久しぶりの試合となり、一部の3年生が引退した中で、急造チームではあったが2年生がしっかりと頑張って何とか1勝できたことが良かったと思います。

(練習試合結果)

天王寺0vs2 狭山 (20-2520-25

天王寺0vs2 布施工科 (24-2619-25

 天王寺2vs0 東住吉(25-2025-19

 新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言発令後に休校となり、合宿含めバレーボールの練習ができない状況が続いた。また、一時は収まったかに見えたコロナの第2波が忍び寄る中で、もしかしたら中止になるのではないかという心配もあったが、まずは予定通り試合ができて良かったと思う。

 部別、近畿大会と公式戦が悉く中止になった。公式戦ではないが、3年生の引退試合として開催されることになった。2019年秋の部別の結果では、天王寺が1部残留 狭山、東住吉が1部昇格、布施工科が3部降格。練習試合とはいえ、公式戦さながら どのチームもユニフォームを着てリーグ戦に臨んだ。

鑛納コーチ、田川コーチ、OBとして堤内君が応援に駆けつけてくれた。

 試合前のアタック練習では、普段であれば「連呼(掛け声)」を掛け合って活気のある雰囲気で行うが、今日は感染拡大対策もあり静かに打ち込んでいた。

 3年生レフトエースの坂上君、リベロの一ノ瀬君らは既に引退していた。2年生の山本君は、試合前のアタック練習でジャンプしたときに足首を痛めたということで急遽試合に出られなくなった。

初戦の狭山戦。狭山は長身エースのオープンとセンターセミ。ライトからはサウスポー、エース対角もしっかりとレフトから打ってきた。速攻は殆どなかった。

 天王寺はセンターエースの米島キャプテンの調子が良かった。A,Bクイックも数本決めてくれ、ブロックでも相手のレフトエースを抑え込んでくれた。相手ブロックもしっかりとマークしてきたが、わかっていても抑えられないという感じだった。

 ただし、狭山のサーブが良く、強烈なアタックサーブを打たれたり、フローターでネットギリギリに前に落とされたりと天王寺のサーブレがなかなかセッターに入らない。どうしてもオープン主体になっていったが、多少パスが乱れてもセッターの前田君が強気に速攻を合わせに行った。

 前田君は得意のサーブが決まらなかったが、丁寧なトスとレシーブは健在だった。

 試合前、鑛納コーチと話をしたが、天王寺としてはやはりサーブで崩して有利に試合を進めたいとのことだった。狭山のサーブで主導権を握られた感があったが、天王寺も新キャプテンの藤本君の無回転サーブが随所で決まっていた。

 坂部君もジャンプアタックサーブで何本か決めてくれた。

 また、2年生では、怪我から復帰した星田君が元気なところを見せてくれた。

 サーブが良く、バックアタックも決めてくれた。

 リベロについては、2年生の善野君が入っていたが、実戦経験が少ないためかサーブレがなかなか上がらなかったり、お見合いしたりと十分なパフォーマンスが出せなかった様に思う。緊張もあったと思われるが、慣れてくればかならず本来の力を見せてくれると思う。善野君だけではなく全体としてチームプレーの練習が不十分だった感も否めない。

 藤本君は、A、Bクイックを1本ずつ決めてくれた。以前よりもセッターとのタイミングが合ってきた様に感じる。ジャンプ力も上がってきたのかも。しかし、何より、新キャプテンとしてチームを引っ張らなくてはという意気込みを感じた。彼が決めるとチームが盛り上がるし、チームが決めた時の彼のガッツポーズも良い!

 折戸君についても、しっかりと顔の前でミートできるようになってきた様に思う。ネットを超えないアタックや相手ブロックに捕まるケースもあったが、とりあえず当てて返球するというのではなくしっかりと打って返せている。自信が出てきたのではないか。

 試合前の対人練習でのアタックでも高い位置で良いミートをしてドライブ回転するボールを打ち込んでいた。

  練習不足の感は狭山にも見られ、ミスも多かったと思うが、狭山のオープン攻撃対天王寺の速攻という構図の中で、サーブ力とつなぎの面で狭山の方が勝っていたと思う。

2試合目の布施工科戦。

布施工科もレフトオープン中心のチームでときおりセンターセミ、ライトセミを打ってきた。速攻は殆どなかった。

体育館内は、換気のため扉を開け、巨大な扇風機を回しているとはいえ、非常に蒸し暑く、汗でボールが滑りドリブルを取られるシーンもあった。セッターの前田君のトスも明らかにボールが滑り落ちたり、コントロールが乱れるシーンが多かった様に思う。

星田君はトスがネットに近づいてもうまくストレート側にフェイントを押し込んで決めたり、ブロックがついてもぶち破って吸い込ませたり、ワンタッチで弾き飛ばしたりしてくれた。パワーと上手さ、安定感を備えたプレーヤーだと思う。

前田君は、この試合でも、幅広いトス回しに心掛け、特にライトの坂部君に挙げることを意識していた様に思う。坂部君もそれに答え、ライトセミ、Cを決めてくれた。

 この試合でも、相手のサーブに苦しめられたが、逆に狭山戦に比べて天王寺のサービスポイントが少なかったと思う。相手サーブレを崩してオープンにきれいなトスを上げさせなければもっとチャンスボールを呼び込めたと思う。先行を許す展開で消極的になっていたかもしれない。

1,2試合目を落として迎えた3試合目。ここまで他チームに全勝(2勝)していた東住吉が相手となった。東住吉はホームということもあり、たくさんの応援が駆けつけていた。

東住吉は、オープン、ライトおよびバックアタック。速攻は殆どなかった。

レフトエースは豪快なアタックサーブも打ってきて素晴らしかった。

序盤、米島君のAクイックがいきなり決まり、星田君の連続サービスポイント、米島君のブロック、坂部君のライトセミ、さらに藤本君のA、星田君の連続レフトスパイクも続き、14-7とスタートダッシュに成功。ここまでの天王寺の戦いからは、考えられない勢いを感じた。

狭山、布施工科を破ってきた東住吉の反撃がそろそろ始まるのではという不安はあったが、それを払拭するように17,18点目を米島君のAでもぎ取ると、その後のサーブでは珍しく「一本行くぞ!」とチームを鼓舞する大きな声を出しそのまま決めて見せ、21-12と完全に天王寺ペース。最後は折戸君がレフトから決めて1セット目を奪取した。

 2セット目序盤、米島君のAが相手エースにシャットアウトされるなどいきなり0-4と先行されたが、ここでも米島君のAと星田君のサーブで8-8とすぐに追いつくと、そこからは逆に少しずつ引き離しに掛かった。勝因としては、やはり天王寺のオープン+速攻のコンビが合ってきたことが大きい。サーブレが安定してきたこともあると思う。

米島君のA,Bに対して相手はかなり手こずっていた。折戸君のレフトスパイクがブロックに掛かって、リバウンドボールを今度はセンターの米島君がAで打ち直すというシーンがあったが、相手センターブロッカーは全くついていけなかった。

相手エースがレフトからあるいはバックから強烈なスパイクを打ち込んできたが、センターからの速攻がなかったため、また、ストレート側のブロックアウトを狙うような打ち方もなかったので米島君、坂部君がブロックで比較的抑え込みやすかったのではないか。最後は新キャプテンの藤本君がAクイックで決めた。

本来であれば、3年生全員揃って引退試合をしたかったと思うが、新入部員も見守る中、何とか勝ちゲームをみせることができてまさに有終の美を飾ってくれたと思う。

本日出場できなかった方も含めて、3年生の皆さん本当にお疲れ様でした。

  尾崎先生、鑛納コーチ、田川コーチ、堤内君もお疲れ様でした。