男子の部別を見てきました

船井慎互(高校33期)

11/24 男子の部別観戦のため大正白陵高校に行ってきました。

チーム一丸となって総力戦でなんとか1部に残留しました。

(1部リーグ 結果)

天王寺 0vs2 金光藤蔭 (9-25/10-25)

天王寺 1vs2 都島工業 (25-19/13-25/18-25)

天王寺 2vs1 岸和田 (20-25/25-16/25-14)

1位 金光藤蔭 2位 都島工業 3位 天王寺 4位 岸和田

天王寺1部残留!

金光藤蔭に敗れた後の、都島工業戦から観戦した。

都島工業は太鼓を交えての応援団。選手も良く声が出ており気合十分だった。

都島工業はレフトとからの平行、センターセミ、バックセミ。A,Bも打ってきたが完成度は高くなかった。

1セット目、序盤は前田君のサーブが好調で5-1とリードすると、米島キャプテンのA、星田君のレフト、時間差もあり最後まで天王寺ペースで進み、最後は坂上くんが相手の3枚

ブロックを交わして決めた。エース対角が打ち込むアタックサーブをレシーブしたボールの回転が殺せずセッターの前田君がドリブルするシーンもあったが、天王寺の速攻が見事にはまった感じだった。

 

このまま2セット目も取れるのではと思ったが、2セット目序盤は天王寺の方にレシーブのお見合いなどがあり逆に都島工業にペースを握られた。特に都島工業のサーブが良くサーブレを乱されてダイレクトで打たれたり、セッターに良いパスが入らずにトスが乱れることが多くアタッカーが打ち切れないことも多かった。

3セット目は、序盤 米島君のA,Bが決まりエースの坂上君のレフトスパイクも決まって6-3としてリードしていたが、都島工業のエース対角が打ち込むアタックサーブに苦しめられ、6-9と逆転を許し、その後は星野君のレフトからのスパイク、米島君のA、ブロックなどで追いすがったが結局、敗退した。

第3戦の岸和田戦

この日は、別のコートで男子の3部の試合があったがすでに終了していた。

ちなみに、天高バレー部OBで桃陰会役員の前川君が率いる高津高校が見事2部昇格を果たした。

残すは天王寺と岸和田の試合のみとなった。ここまで共に敗退してきていたので、この試合の敗者が2部降格となる。

岸和田は両サイドからオープン攻撃、A,Bクイックを打ってきた。強いスパイクを打つ者はいなかったがよく拾ってきた。

 

1セット目、いきなり天王寺にコンビのサインミスがあったが、星田君のレフトからのスパイクが連続で決まり、米島君のA、坂上君のレフトスパイクも決まって14-10と序盤は天王寺ペースで進んだ。米島君は、ラリー中でセッターがライト寄りから上げてほとんどスペースがないポジションからでも打ち込んで決めてくれた。一旦Aを飛んで、時間差でライト側から回り込んで星田君がセミを飛んだがトスが乱れると見るや、再び自ら飛びついてフェイントを押し込んで決めるという珍しいプレーもあった。相手のトスが乱れてネットを超えたボールを打てるとみれば果敢にダイレクトで打ち返したり、ブロックで押し込むようなプレーも多く見られた。こうしたネット際の強さ、対応力の高さは最近の天王寺のセンタープレーヤーの中でも群を抜いている様に思う。

その後、藤本君のAクイックが決まり15-14として持ち返すかと思われたが、今日はエースの坂上君が今一つ打ち切れなかった。先日の練習中に足を負傷したとのことで、良いトスが上がってもしっかりと打ちに行けずフェイントをする場合が多かった様に思う。ストレート側に打つことも多く、トスが長すぎた場合にアンテナに当ててしまうことも何度かあった。サーブ、サーブレシーブ、アタックレシーブでは堅実なプレーを見せてくれたが本人としては、満足いくプレーができなかったのではないか。

 

このまま岸和田に敗れれば、2部降格となってしまう大事な試合だが、1セット目を取られてしまった。後がない状況で、ベンチは思い切ってエースの坂上君を1年生の折戸君に交代させた。チームの雰囲気を変えたいということもあったと思うが大きな決断だったと思う。試合前の公式練習で彼のスパイクは見ていたが、高校から始めたプレーヤーなのでまだまだ安定感は感じなかった。公式戦も初参加ではなかったか。

ところがその折戸君が期待に応えて、いやそれ以上に大活躍してくれた。最初にレフトからブロックアウトを取って決めた時は、選手全員と抱き合って喜びを表した。控えの選手が、しっかりと準備をしてきて大事な場面できっちりと仕事をしてくれたことは本当にうれしかった。1本決まるとどんどん調子が出てきて次々とレフトからのスパイクを決めてくれた。サーブも良くしっかりと相手レシーブを崩してくれた。折戸君の頑張りがチームにまだやれるという気分を与えてくれたはずだ。レフトからは、同じ1年生の星田君が2本連続でブロックアウトを取って15-5とした。ライトから坂部君が叩き込んで21-3とした。坂部君も打ちあぐねていた。助走のタイミングが合わずにその場打ちになったりしていた。岸和田戦の前にミスをしても良いからどんどん打つことで調子を上げていってほしいと伝えていたが会心の一撃だった。その後、藤本君がBクイックとサーブを決めて派手なガッツポーズが出た。彼もここまで何本かBクイックを仕掛けてきたが、ここでやっと決めてくれた。最後は米島君がブロックで押さえ込んでこのセットを取った。

 

3セット目も2セット目の勢いは続いていた。天王寺の高いブロックを嫌って岸和田はレフトからフェイントを落としてきたが、坂部君が見事にスライディングで拾い上げて見せた。

こうしたスライディングレシーブで飛び込むプレーが何度かあり、あきらめない姿勢は良いのだが、注文をつけるとすれば、まだ球際に弱い感じがする。

坂部君にしても、リベロの一ノ瀬君にしても、恐怖心があるのか飛び込んだあと両手を床について滑っているため、最後までボールを拾い切れていない。レシーブの腕を伸ばしたまま滑ることができればもっとレシーブできる確率が高くなるはず。また、手首のかき揚げが弱いのでせっかく拾えても上に上げられずに前に押し込んでしまっている。今後の課題だと思う。

全体的に星田君は良かったと思う。彼の良いところは、かわすようなプレーではなく、果敢に相手のブロックをはじき出すような剛打を打ちに行くことだと思う。

前田君、藤本君のサーブポイントも出て、天王寺ペースのまま得点差が開いてくると岸和田にミスが目立ち始めた。折戸君がレフトから決め、米島君が連続でサーブを決めて、22-12としたところで、岸和田もレフトからブロックアウトを取ったが、すかさず坂部君がライトから決めて23-13とすると、最後は、相手のコンビミスで試合が終わった。

前田君は平行も交えて早いトス回しを意識していて良かったと思う。特に今日は藤本君のBクイックをテーマにしていたように思う。サイン間違いで打てないケースが何度か見受けられたのが今後の課題。

また、トスが乱れてもアタッカーとしてはセッターのせいにすることなく、ネットより上に上がったボールについては安易にフェイントに逃げることなく打ち切ってほしい。まだ

まだ打てるつぼが少ないアタッカーが多い。

さらに気になったのは、ラインアップシート(ローテ表)に誤りがあって、リズムがくずされてしまうことがあったこと。選手はプレーに集中しており気持ちに余裕がないはずなので、マネージャーやコーチなど周囲の者もしっかりとチェックしてやってほしい。

最後までハラハラさせられたが、全員バレーで何とか1部残留してくれました。

あっぱれでしたね。

今回、坂上君はケガで十分なパフォーマンスが出せなかったと思うが、しっかりと治して次はぜひ大暴れしてほしいです。

 

女バレの松井キャプテン、岡谷さん、津田さんが応援に駆けつけてくれた。

また、選手の保護者の皆さまも応援にお越しいただきありがとうございました。

尾崎先生、鑛納コーチ、田川コーチ、お疲れ様でした。