女子の部別を見てきました

船井 慎互(高33期)

11/17 女子の部別観戦のため松原高校に行ってきました。

善戦しましたが、残念ながら全敗で3部降格となりました。

(2部リーグ 結果)

天王寺 1vs2 大阪市立 (25-17/20-25/19-25)

天王寺 0vs2 松原 (11-25/14-25)

天王寺 0vs2 常翔学園 (17-25/18-25)

1位 常翔学園 2位 松原 3位 大阪市立 4位 天王寺(3部降格)

初戦の大阪市立戦。常翔学園、松原と強豪がいる中で、2部に残留できるために大阪市立は絶対に勝たなければいけない相手だった。

大阪市立は両サイドからのオープン攻撃と時折Aクイックも打ってきた。

また、控えの選手の声援が非常に元気だったことが印象的だった。

エースの松井キャプテンは前回の北野戦よりはしっかりと体重が乗ったスパイクが決まっていた。ライトからのスパイクも良かった。相手をよく見て仕掛けるフェイントも絶妙だった。ただし、ナイストスを打っても相手にレシーブされることが多い。さらにパワーをつけてほしい。

岡谷さんは得意のサーブが良く決まっていたし、スパイクでも強打、軟打を巧みに使って攻め込んでいて打ち損じも少なかった。1年生の溝渕さんは今日もレフト、ライトからしっかりと決めてくれた。決めた時のガッツポーズがチームに良い雰囲気を与えてくれた。

 1セット目は、天王寺の攻撃陣がうまく機能して勝ち取った。

2セット目も序盤は岡谷さんのサーブが連続で決まるなどリズムにのり6-1とリードしていた。ブロックでも松井さんと舞田さんのブロックはタイミング良く飛んでいてしっかりと攻撃を押さえ込んでいた。しかし、中盤相手のサーブが連続で決まった時点で10-11と逆転されると、天王寺のアタックにミスが目立ち始め最後まで挽回できなかった。

3セット目も序盤から相手のサーブに押されて失点を重ねて5-9とリードされてしまい、入江さんのブロックやセンターからの攻撃で8-9まで巻き返すも、相手のレフトからの攻撃が2本続けて決まって9-15と離され、その後は一進一退となったが、この差を最後まで縮めることができず敗れた。力の差は感じなかったが、一度流れを奪われると消極的なプレーに終始してしまった感がある。

北野戦の時に比べて入江さんのセンターからのアタックに安定感が出てきた。ブロックもしっかりと入っており、よく抑えていた。最近の天王寺の女子のセンタープレーヤーとしては長身でもありブロックの決定率が高いのではないかと思う。ただし、手の出し方を最初からネットすれすれに前に出せばもっと強いボールで叩き落せる。手を一旦上に伸ばしてから前に出すので、ボールに対して遅れてしまい吸い込まれたり完璧に相手コートに叩き落とせない場合が多いのがもったいない。ブロックのコツはボールを手で追いかけるのではなく、コースに待ち伏せしてシャットすることだと思う。また、ブロックを降りてからの振り返り際のボールの処理が悪い。必ずボールが返ってくるという意識で早く構えてほしい。

溝渕さんは攻撃力については申し分ないが、高いアタックボールに対して無理にアンダーで処理しようとして弾かれてしまうことがあった。前に落とされるボールに対しては体を入れてしっかりと拾えているが、顔のあたりのボールに対しては組手でさばく練習をすればレシーブ力がアップすると思う。強打されたら弾かれる場合もあるが、常翔学園は少し前気味にポジショニングして組手やオーバーでのレシーブが非常にうまかったと思う。

  大阪市立戦は、1セット目を取って少し油断したという感じではなかったか。

2試合目の松原戦。松原はセンターエースでキャプテンのチーム。バックアタックも打ってきた。サーブもすごかった。

1セット目は終始松原のペースで試合が進んだ。レフトからの攻撃についてはしっかりとブロックできていたと思うが、相手エースのセンターからの攻撃とバックアタックに苦しめられた感じ。

 2セット目では序盤 金さんのAクイックが決まり、溝渕さんもレフトから連続ポイントを上げて7-6としたが、やはり相手のサーブが良く、サーブレシーブが崩されてしっかりと攻撃までつながらず逆に相手にチャンスボールを与えてしまう。山なりにネットすれすれに前衛を狙うサーブも決められた。

相手はエース以外、強打はなかったが、リードされた展開になると天王寺のミスが目立ってしまい、逆に相手に良いペースを与えてしまった感がある。2セット目も落として敗退した。

金さんは、センター、ライトからよく決めていたが、もっと積極的に攻めてほしかった。

  ポテンシャルは十分あるはずだ。両サイドからの攻撃はブロックもしっかりと付いてくるので、速攻を含めたセンターからの短いセミで揺さぶることが必要。Aをやろうと思ったのは、まともに打ち合っても勝てないと思ったからのはず。

第3試合目の常翔学園戦。左のエースがライトから良く打ってきた。エース対角も含め、センスのある選手が多い。Aクイックも時折打ってきた。

やはり繋ぎが素晴らしく天王寺のスパイクが悉く拾われ、ラリーが続くと最後は決められてしまった。

サーブもネットすれすれに前衛と後衛の間を狙ってきた。しかもしっかりとマークする選手を決めて打ってきていた。

セッターの舞田さんは、ブロックもしっかりと入っていた。大阪市立戦でも相手ボールがネット際に上がると、厳しい角度に強いフェイントで押し込むなど今日も積極的なプレーが目立った。レシーブでも前に落とされるボールに対して果敢に飛び込んでいくダイナミックなプレーが非常に良かった。全体的にトスは良かったと思うが、パスが乱れた時にいかにナイストスが挙げれるかということだと思う。 

試合前の公式練習で常翔学園の3マンレシーブを見た。普通は強打とフェイントを交えてレシーブさせると思うが、常翔学園のコーチはほとんど強打せず、フェイント気味のボールばかりを拾わせていたことが印象的だった。本当に地を這いずり回るような練習風景だった。普段の練習から山中先生の強打を拾う練習はしっかりとできているようだが、前に落とされるフェイント気味のレシーブが弱い。ブロックにしっかりと入っている分、当たってポトリと落ちるボールやフェイントも多くなってくる。つまらないお見合いもまだまだ多かったと思う。攻撃力のあるチームなので今後も練習試合を通して「繋ぎ」を鍛えていけば、もっと強くなっていくと思う。3部に降格してしまったが、どの試合も対戦相手との明らかなレベルの差は感じなかった。個々のレベルアップを感じさせてくれたし、これからはチームとしての力も高めていってほしい。

米島キャプテン、前田君など男子も応援に駆けつけてくれた。

応援に駆けつけていただきました選手の保護者の皆さま ありがとうございました。

  山中先生、鶴本コーチ、竹本コーチ、お疲れ様でした。