男子秋の部別観戦報告

船井 慎互(高33期) 

11/18 男子の部別観戦のため箕面自由学園に行ってきました。 

全勝で見事、2部返り咲きを果たしてくれました。 

<3部リーグ試合結果> 

1試合 天王寺 20 帝塚山泉ヶ丘(25-14/25-23) 

第2試合 天王寺 20 箕面(25-21/25-22) 

優勝決定戦 天王寺 20 箕面(25-18/25-18) 

 第1試合の2セット目からの観戦となった。10月に北野戦を見た時には、皆、非常に動きが良かったので何とか2部に上がってくれるのではと思った。 

帝塚山泉ヶ丘はレフトとAが中心のチーム。エースがレフトからしっかりとクロスに強打してきた。1セット目を取った後、2セット目は序盤 一時4-10とリードを許し懸命にレシーブで繋いで凌いだ。エースの荒川君はレフトからの強打と軽打を織り交ぜながら何とか挽回をはかる。対角には松久君が入ったが、普段センターで打っているのでレフトからはどうしてもタイミングが合いにくく手打ちになってしまう。決定打が出ない中、レシーブで拾われてもブロックに抑えられても何度も手数で挑んでいく中でタイミングを掴んでいった。1年生の米島君のAが飛び出し荒川君もバックアタックを決めて19-19でようやく追いついてからも後半までもつれた展開は続く。最後は出耒君がセンターから押し込んでなんとか勝利をかすめ取った。相手のミスに助けられた部分も多かったと思うが、絶対に2セット目で決めるという強い気持ちで挑んだのが良かったと思う。

逆転で競り勝つことにより、チームに良いリズムができたと思う。

 2試合目の相手は箕面。1試合目を終えて、箕面とOBFの試合を観戦したが、箕面はセッターのトスが良く、オープンアタッカーが2枚しっかりと打ってくる。レフトからストレートを打つことはなかったが、クロスに鋭く打ちぬいていた。また、センターからのA,Bもありサーブも良い。今日の試合で1番マークする相手は箕面だと聞いていたが、天王寺と互角あるいはそれ以上のチームではないかと感じた。 

試合前、堤内コーチがメンバーに対して状況に応じて誰にトスを上げるのかという事を確認したという話を聞いた。私としては、セッターはやはり調子が良いアタッカーに上げたいはずなので、アタッカー自らが「もってこい」と声を掛けるべきではないかと伝えた。 

また、松久君にはしっかりとアタックの助走をとる様にアドバイスを送った。

 試合が始まると、心配をよそに皆気合が入っていて終始天王寺ペースとなった。 

相手のサーブが良く、サーブレが崩される場面が多かったが、レシーブが乱れても奥村君が懸命にオープンに持って行き、荒川君が2段で何とかして決めてみせた。荒川君のバックアタックも良く決まっていた。荒川君はレフトへのトスがネットに近づいても、むしろチャンスとばかりに、強引に相手ブロックに引っかけてストレート側に弾き出していく。クイックについても多少セッターに入るパスが乱れても奥村君が強気で縦A,Bを持っていき、アタッカーが何とか押し込む様に決めていく。こうしたネット際のせめぎ合いの差が勝敗を分けた様に思う。箕面はきれいに決めようとしていたが、天王寺はむしろ老獪でしたたかなバレーであった。 

セッターの奥村君がライトのポール際まで弾かれたボールをうしろ向きにアンダートスでレフトに持っていくシーンがあった。味方がアタックできずに失点となったが、こうしたキャプテンの攻撃的な姿勢がチームを引っ張り続けた。 

2セット目ではブロックによる連続ポイントもあった。荒川君、奥村キャプテン、出耒君が連続してライト、レフトからの攻撃をブロックで抑え込んでスタートダッシュに成功した。 

松久君のレフトも決まり出した。1年生の米島君は北野戦ではフォームが大きく指摘したが、今日はしっかりと修正してきてコンパクトなフォームからAを叩き込んでくれた。ライトの福井君も絶妙のフェイントを何度も決めてくれ攻撃に幅ができた。

 箕面戦に勝利した時点で2勝していたチームは天王寺のみだったので、これで昇格が決まったのかと思ったが、得失点で次点のチームと決定戦を行う事となった。相手は再び箕面だった。 

同じ相手と再びやるのはやりにくいと思われたが、天王寺はしっかりと切り換えて自分達のバレーをやりきった。試合開始早々、荒川君の2段アタックが相手ブロックにシャットアウトされてヒヤリとしたが、その後もスパイクのキレの良さは終始変わらずしっかりとポイントを重ねていった。センターの出耒君は相手からの返球がネットに近いと見るとダイレクトでヒットして決めた。対角の松久君も負けじと相手ブロックを弾き飛ばすスパイクを決めれば、要所では奥村キャプテンのサーブで連続ポイントを奪い流れを渡さない。 

2セット目、勢いに乗った天王寺は、先ずは米島君がしっかりとAクイックを決めた後、再びAクイックを打つと見せかけて、相手ブロックを誘い、完全にノーブロックにしたところで荒川君が豪快に時間差でセンターから叩き込んだ。その後も、米島君がサービスエースをとり、荒川君がレフトからえぐるようなクロスを決め、いよいよ昇格へのマッチポイントを迎えた。 

エースの荒川君は後衛に回っていたが、最後はやはり奥村君は最大の信頼を寄せるエースにバックアタックトスを上げ、荒川君の放ったスパイクは相手ブロックの端に当たり大きく右に弾かれたボールが相手コートに落ちて決まった。 

どの試合もタフな試合だったが、天王寺は気合で勝ち取った。相手との技術の差はなかったと思う。 

今日の試合では怪我のためオーバーが上げられないとのことで田中君が試合に出られなかったが、右手は問題ない様で公式練習でもアタックを打ち込んでいた。試合に出たくて仕方がなかったと思うが12月の公立高校戦では、きっと復帰して大暴れしてくれるに違いない。彼が戻ってさらにパワーアップした天高バレーを見せてほしい。

 

2部昇格おめでとう!この勢いで春には1部も目指してほしい。

 

多くの保護者の皆様も応援に来て頂きました。

尾崎先生、堤内コーチお疲れ様でした。