大阪高校総体観戦報告

船井 慎互(高33期)

 

 7/14 男子の大阪高校総体観戦のため藤井寺工科高校に行ってきました。

初戦で東住吉に敗れましたが、前のチームでレギュラーだった者も多く、すでにある程度戦える戦力はあり、さらに上を目指そうという意気込みを感じさせてくれました。

  女子はサーブレが乱され苦戦したようですが、これからですね。

 

大阪高校総体

<男子>

1回戦

天王寺 1 vs 2 東住吉(25-20/26-28/22-25)

<女子>

1回戦

天王寺 0 vs 2 八尾(10-25/14-25)

 東住吉は、レフト、ライトからのオープンおよびセンターセミという攻撃パターン、時折Aクイックも使ってきた。 

1セット目はサーブで天王寺が波を掴んだと思う。 

荒川君、田中君とも思い切った豪快なジャンプアタックサーブを打ち込んだ。決定率は40%程度ではないかと思うが、サーブで相手の攻撃をしっかりと阻止するという姿勢をチームとして共有していたことが大きいと思う。キャプテンの奥村君のフローターサーブも良く決まっていた。 

荒川君、田中君とも2段トスや後衛からのバックアタックなど、自身のアタックにも良い影響を与えていたのではないかと思う。 

相手のセンターブロックは高かったが、ネットタッチを恐れてネットから離れて飛んでいたこともあり、それほど厳しいものではなかった。 

セッターの奥村君がいろいろと試していたのが印象的だった。片手でAクイックを上げたり、セッターへのパスが乱れても縦Aを上げたり、また、ライト側に背面トスで平行を上げたりと幅を使った攻撃への意識を感じた。 

出耒君も数本Aクイックを決めてくれた。まだまだ荒削りだが機敏な動きに運動能力の高さを感じさせる。 

天王寺が絶えず3点程度リードする形で試合が進み、相手としても押されてサーブがイージーになったり、コンビミスなども目立った

  2セット目も1セット目同様、豪快なサーブと両エースの好スパイクが決まり、中盤最大17-116点リードしており楽勝かと思われたが、トスの乱れでアタッカーが打てないシーンが増え、また、特にラリーになると、荒川君、田中君ともオープンから打つ時の引きが小さくしっかりと助走が取れない状態で中途半歩に打つことが多くなった。イージーな返球を相手にセンターから決められたり、オープンからストレート側にワンタッチ狙いで決められたりと徐々に東住吉ペースになっていき、このセットを落とした。

  3セット目は、2セット目の流れのまま東住吉ペースで先行され、リードされたままコートチェンジとなったが、リードされた状況でも荒川君、田中君は1,2セットと変わらず最後まで豪快なアタックサーブを打ち続け強気な姿勢を貫いた。 

 荒川君のサーブが決まり、17-17で追いついた後は、一進一退となった。 

その後、東住吉のサーブが決まり出しサーブレが乱されてどうしてもオープン中心の攻撃になった。 

本日も会場はとても蒸し暑く、ボールが汗で濡れることもありトスにも影響を及ぼした。 

天王寺の放った豪快なアタックサーブをレシーブしたボールが激しく回転しているため相手セッターが手を滑らせてトスできないシーンがあった。奥村君も2段でレフト側にトスを上げるが、ボールがうまく把持できずにコントロールミスでネットに近くなったり長くなったりする場合も多かった。 

伝統的に天王寺のオープンプレーヤーは定石通りレフトから打つことが多いが、セッターがライト側から上げる様なシーンではセンターから打つようにした方が短いトスで精度も上がり、打ち損じが少なくなるのではないかと思う。ライト撃ちが不得意な選手はセンターに回り込んで打つという方法もある。 

東住吉も、エースがセンターから打つことが多く、アタックの安定性に繋がっていたと思う。 

荒川君が3セット目の中盤、A+セミの時間差を見せたが、こうしたパターンをもっと増やしていくべき。 

また、センタープレーヤーもA、Bクイックが主体だが、センターからセミも打てるようになれば、トスが乱れた場合でも攻撃の幅が広がる。1人時間差も狙える。パスが乱れた場合の、明かなおとりとしてのA,Bというのは相手も見極めやすいしアタッカーの体力消耗にもつながる。 

サーブについても、特にアタックサーブの場合、どうしてもコースが単調になり相手のリベロが取ることが多かったので、もっと前衛を狙うとかレフトアタッカーを狙うとかも必要ではなかったか。

 打てないボールの返球ももっと研究してほしい。東住吉は相手プレーヤーの位置を良く見てネット際に落とすなど非常にうまかったと思う。 

3セット目は結局粘り切れずに取られたが、序盤リードされた状況から何とか追いつけたのは良かったと思う。1セット目の様に先行逃げ切りが試合としては理想的だが、互角の相手には、そうならない場合が圧倒的に多い。そのためにも積極的にサーブで攻めたことは非常に良かったと思うし、パスが乱れた場合の多彩な攻撃パターンも研究してほしい。 

スピードとパワーにさらに磨きをかけて、これからも小さくまとまらないでがんばってほしい。 

3年生の東條君も応援に駆けつけてくれた。

 

向井先生、堤内コーチお疲れ様でした。

  女子については、山中先生にコメントを頂きました。 

1試合目八尾高校にストレートで負け、初戦敗退となりました。 

サーブカットの乱れが多く、こちらの攻撃の形まで持っていくことができませんでした。 

サーブで攻められる場面もあったので、そこはこれからも伸ばしていってほしいと思います。 

この夏にどこまでチームとしての基礎的な形を作れるかが重要になってくると思います。

 

サーブで乱されるとどうしてもズルズルと失点して、先行されて追いかける展開になってしまうことが多いですね。逆にこちらもサーブ力を高めることが重要ですね。

 

報告有難うございました。