男子近畿大会予選(2日目)

船井 慎互(高33期)

   610 男子の近畿予選4回戦観戦のため近大付属高校に行ってきました。残念ながら近畿大会出場は叶いませんでしたが、ここまで良く戦ってくれました。 

<近畿大会予選2日目> 

4回戦 

天王寺 0 vs 2 関大一高(19-25/16-25) 

敗者復活戦 

天王寺 0 vs 2刀根山(12-25/7-25) 

   4回戦の関大一高戦、関大一高はライト、レフト、センターセミの攻撃パターンでAなど速攻はほとんど使ってこなかった。天王寺同様、春の部別で3部に降格しており、互角の戦いになるのではと予想された。 

出場メンバーは、レフト 荒川君、ライト 田中君、センター 三宅君、久米君、リベロ 三輪君 セッター田川君 

開始早々、三宅キャプテンがセンターから鮮やかなAクイックを叩き込んだ。 

サーブレで崩され3-74点差をつけられスタートでつまずいた。久米君のAクイックなどで6-8まで挽回するも、相手の威力のあるアタックをしっかりとブロックできない。8-13となった時点でたまらずタイムを取る。その後、ようやく荒川君のレフトからのアタックが決まり、続けて田川君のサーブも決まるが、相手レフトからの強打をブロックしたボールが大きく弾かれてバックセンターがレシーブしきれないシーンもあった。11-15となったところで再度タイムを取って何とか立て直そうとした。その後、三宅君、田中君のサーブも決まり17-18まで再び挽回して食い下がった。会場は人の熱気もあり蒸し暑く、ボールが汗で濡れ、特にライトへのバックトスがやりにくかったようだ。相手の好サーブに押されて、良いトスが出せずに、Aとレフトオープンという単調な攻撃となり、相手の高いブロックがしっかりと2枚ついてきていたこともありなかなか打ち切ることができない。慎重にいくあまり、東條君にしても荒川君にしても、少しでもトスが離れると合わせるだけの軽打やフェイントが多かった。打てると思われるトスも沢山あったと思う。 

  18-24で荒川君がレフトからの強打を相手ブロックに吸い込ませたが、結局1セット目はリズムに乗れず落とした。

   2セット目も、1セット目同様、先ずは三宅君がAクイックを決めた。 

相手の攻撃はほとんどがAをおとりにしたセミ又はオープンだった。天王寺もブロックをしっかりと2枚揃えたが、ブロックを抜かれたり、ブロックアウトを狙われて弾き出されたりと抑え込むことができない。序盤は相手のクイックミスなどもあり天王寺がかろうじてついて行く展開となった。 

7-7で東條君がサーブを決めると、ギャラリーに向けてもっと応援で盛り上げてくれとアピールをした。荒川君のレフトからのアタックが決まり9-9としたが、直後にここまでしっかり決めていた三宅君のAがシャットアウトされた。 

関大一高は、天王寺のセッターが前衛でアタッカーが2枚でライトからの攻撃がないとみるとライトとセンターがレフト側のブロックに入り、レフトがセンターのブロックに入りしっかりとブロックを強化してきた。 

相手の攻撃スタイルとしては、AやCはあくまでもおとりで入ってもフェイント気味に押し込んでくる程度。早いトス回しに翻弄されたというより強打をブロックで封じ切れなかったという感じだった。 

トスが若干悪かった部分もあるが、東條君にしても荒川君にしても消極的なアタックが多く、もっと相手のブロックをぶち破るくらい積極的に行ってほしかった。 

また、もっとセンターからの時間差やライト側にもトスを散らして、幅を使った攻撃で揺さぶりをかけるべきであった。田中君をもっと機能させるべきだった。 

攻撃のみならず、関大一高は守備も素晴らしかった。サーブレが乱されてライトから上がった2段トスをレフトから田中君が豪快に打ち込み決まったかと思われたが、相手もしっかりとレシーブで上げ、チャンスボールが返ってくると思い気や、コート外からアンダーでレフトに上げた足の長い2段トスを強打で打ち込んできた。天王寺としては微動だにできず決まった。その後も田中君がレフトからストレートに強打を打ち込んだがしっかりとレシーブされ決めきれなかった。 

ここまで、田中君のサーブが起点となり流れに乗ることも多かったが、今日はアウトになることも多く、中々流れを作ることができなかった。逆に、天王寺はその後もサーブレを乱されて有効打を出せず敗れた。

   関大一高戦に敗れた天王寺は、刀根山、大阪朝鮮高級との敗者復活戦に臨んだ。

 刀根山、大阪朝鮮高級とも1部のチームで、戦う前から苦戦が予想された。3校のうち先に2勝したチームが近畿大会出場となる。 

   先ず刀根山、大阪朝鮮高級があり、刀根山が1勝をあげた。刀根山のエースの強烈なアタックサーブが印象的だった。A、Bなどはあまり合っていない感じだったが、平行や、センターからの時間差攻撃など早いトス回しが特徴のチームだった。 

センターが長身だったが、ブロックとしてはそれほど厳しいものではなく、大阪朝鮮高級のアタッカーに吸い込まれたり、間を抜かれたりしていた。 

刀根山戦の序盤、相手エースの強烈なアタックサーブ含め、天王寺はサーブレに苦しめられ先行を許した。2-9の時点でようやく久米君のAが決まった。その後荒川君もレフトから決めるが、東條君含め中々レフトからのアタックが決まらない。 

 相手のブロックは決して厳しいものではなかったと思うが、サーブレやトスの乱れもありしっかりとアタックしきれない感じだった。 

1試合目の反省からライト側にもトスを上げていたが精度が悪く田中君が強打できないシーンも多かった。後半には又もエースのアタックサーブで連続失点を許し、セットを取られた。

2セット目に入っても、サーブレが乱されたこともあり、なかなかセッターとして速攻をつかえず、久米君、三宅君のAも決まらない。何とか流れを変えようと5-11から荒川君がレフトから相手のブロックをかわして超クロスに打ち込むもアウトになった。この1プレーにも流れを掴めない状況が現れていたと思う。刀根山はしっかりとブロックには飛んできたが、それほど厳しいものではなく、ブロックにぶち当てにいっても弾いて決まった様に思う。また、エース以外のサーブはそれほど厳しい物とは感じられなかったが、先行を許した焦りからか前衛を狙われて連続してサービスポイントを与え完全に刀根山ペースになった。集中力を欠いている様にも感じられた。

 逆に、刀根山は余裕からかサーブレからこれまでほとんど使っていなかったAが決めると、その後は随所に速攻を交えてきてそのまま押されて敗れた。

関大一高戦も同様だが、天王寺はサーブレが乱されることによりまともに攻撃することができず相手に先行を許し、最後まで流れを作ることができなかった。怪我を押して出ている者も多い様で、本来のパフォーマンスを発揮できなかったのではないかとも思う。

OB,OG 現役女バレ 保護者の方々、友人含め、本当に多くの皆さんが応援に駆けつけてくれ、ベンチのすぐ近くからも熱い応援をして頂きました。多くの声援を背に戦うことができて近畿大会出場は叶わなかったとしても、彼らとしてはやりつくしたのではないかと思う。

部別では3部降格となりましたが、しっかりと立て直してくれ、ここまで試合ごとに成長を感じさせてくれた。次の代にもしっかりと引き継がれたと思います。

3年生の皆様お疲れ様でした。

尾崎先生、向井先生、山中先生、堤内コーチ、鑛納コーチ お疲れ様でした。