男子の部別を見てきました

船井 慎互(高33期) 

4/22 男子の部別観戦のため牧野高校に行ってきました。 

善戦むなしく3部降格となってしまいました。速攻でリズムが作れなかったのが残念です。

 

結果は以下の通りです。 

<2部リーグ> 

天王寺 1 VS 2 牧野(20-25/25-19/22-25) 

天王寺 0 VS 2 関西大倉(18-25/20-25) 

天王寺 0 VS 2 教育センター付属(22-25/22-25) 

※牧野が1部昇格

 初戦の牧野戦。2セット目からの観戦となった。牧野はレフト、Aとライトからの攻撃パターン。時折Aクイックも打ってきたが、フェイント気味でほとんどオープン主体だった。 

ライトからはサウスポーの選手も打ってきた。 

センターブロックが高く、オープン攻撃に対してブロックを3枚飛んで来ることも何度かあり、荒川君のレフトからのスパイクもシャットアウトされるシーンもあった。センターの久米君が腰痛の影響もあり、本来の豪快なAクイックを打ち切れずなかなか調子に乗っていけなった。 

 荒川君は今日もスパイクの調子は良かったと思う。強打、軽打と緩急を交えたアタックが良かったと思う。後衛に回った際にはバックアタックも打ち込んでくれた。決定力は低かったが、絶えず攻撃的な返球をするという姿勢は良いと思った。また、前衛の時のアタックの決定力にも繋がっていたのではないかと思う。 

今後は、バックアタックでもコースを工夫するなどして決定打が打てるようになってほしい。 

田中君もライトあるいはレフトから豪快に決めてくれた。合宿の時は肩を痛めていたと聞いて心配していたが、しっかりと部別に合わせてくれた。ライトからのアタックの際の助走の引きが甘くその場打ちになったり、セッターとのタイミングが合わなかったりして打ちきれなかった場面が何度かあった。 

エース対角の東條君も1本目でクロスを打ってセンターブロックに捕まると、リバウンドボールを今度はストレートでワンタッチをとって決めるなど上手くかわして打ってはいたが、まだまだパワー不足を感じる。相手センターのブロックが高いのがわかっているのだから、2枚飛ばれた場合は、狙い目をストレートに絞って打っても良かったと思う。クロスに打ちに行く体制から体を捻ってストレートを打つとどうしても打点が低くなり抑えられる可能性も高くなる。また、もっとセンターセミなど短いトスでの攻撃パターンも身に付けてほしい。彼には大砲ではなく機関銃としての役割を期待したい。

セッターの奥村君はA、C、バックセミ、平行など幅を使った強気で華麗なトス回しを見せてくれたが、久しぶりの公式戦だったということで緊張もあり、トスの乱れも多かった。また、そのためオープンを使う確率が高く、しっかりと2枚ブロックがつかれるケースが多かった。セッターに入るパスの精度もあるが、何とか相手ブロックを1枚にするトス回しをしてほしい。荒川君がセンターからAの時間差で入るような攻撃も見せてくれたが、最低でもセンターブロックを遅らせて完全にブロックさせないようにするべき。

Aクイックはきれいにセッターに入った時にしか使っていなかったので、相手にとってはわかりやすくブロックに捕まることも多かった。荒川君、田中君とも平行が良く決まっていたが、A,Bなどが絡んでいない単独の平行が多く、相手のセンターブロックも十分に散らせてはいなかった。セッターによいパスが入らないことを想定して普段から縦のA、Bについても練習を十分にしていくべきである。

 サーブでは田中君のジャンプフローターサーブが良く、彼が起点となってまとまった得点を取るシーンが多かった。スパイクを決めた時のガッツポーズもチームを盛り上げた。まさにムードメーカーである。 

キャプテンの三宅くんも強気のサーブを打ち込んでチームの士気を高めてくれた。 

リベロの三輪君のレシーブも安定感があり素晴らしいと思った。

2戦目の関西大倉戦 攻撃パターンとしてはレフト、ライトとBクイックだった。 

牧野と比べてブロックは厳しくなかった。 

相手のエースアタッカーは打点が高く、コースも厳しくしかもパワーがあり、天王寺はブロックで抑えることができなかった。ライト側のブロッカーが飛ぶ位置をストレート側(外側)に取りすぎていて、センターブロックもそれに沿う様に飛んでしまうため、甘いクロスのコースが抑えられていない。確かに相手エースは体を捻りながらストレートに打ってくることもあり、抑えにくいタイプではあったが、逆に平行など早いトス回しはなく、ゆっくりと高いオープントスであったので3枚ブロックで抑えに行っても良かったのではないか。 

3戦目の教育センター附属戦。豪快なアタッカーはいなかったが、ブロックアウトを狙うクレバーな打ち方に翻弄されたという感じだった。また、時折コーナー奥をパスで突かれて決められたケースも何度かあった。 

天王寺としては、今回1部に昇格した牧野のようなオーソドックスな攻撃パターンの相手が一番やりやすかったかもしれないが、そういう相手ばかりではない。 

対戦した3チームにはそれほど力の差はなかったと思うが、相手に攻撃を決められるとどうしても勢いに押されてしまい、天王寺は弱気なプレーになってしまう。もっと自分達の力を信じて絶えず強気な姿勢で臨んでほしい。そうすれば先行されていても逆転できるはず。そのためにも強い相手との実戦を通じてチームとして勝ち癖をつけていくべきである。 

牧野にもアタックミスやサーブミスなど付け入るスキはあった。2セット目を天王寺が取れたのもセット終盤の相手エースの打ち損じに助けられた部分もあった。 

集中力を続けて発揮できず1プレー毎に切れてしまって絶えず相手に先行を許してしまうことも乗っていけない要因であると思う。特に2戦目以降で顕著だった様に思う。幅を使った攻撃パターンは非常に良いが、きれいなパスがセッターに入らなかった場合に攻撃が単調になってしまう。また、まだまだ粗さもある。 

ある程度崩されても縦Aを使うとか時間差を使うとかの攻撃の柔軟性が必要になってくる。今日は、久米君が本調子ではなかったことで速攻によってチームのリズムを作れなかったことも大きかった。 

十分な助走が取れない場合を想定してその場で打ち込む練習も必要と思われる。 

アタッカーが相手のブロックの枚数に応じて攻撃の方法を変えるということも重要。 

絶えず相手の守備体系を意識して攻撃を仕掛けることも重要となる。アタッカーの数(セッターが前衛か後衛か)を掌握することも同様。  

残念ながら3部降格となってしまったが、コンビが合いだしたらもっと強さを発揮する様に感じる。レギュラーには2年生も多く来季への期待も大きい。新入部員も応援に駆けつけてくれた。近畿予選でもさらに進化した姿を見せてほしいです。 

69期の鑛納君と70期の堤内君の両キャプテンが次期コーチをしてくれるとのことで、交代でベンチにも入って指示を飛ばしてくれていました。

尾崎先生、向井先生、吉野コーチ お疲れ様でした。