男子の部別を見てきました

船井 慎互(高33期) 

11/23 男子の部別観戦のため泉大津高校に行ってきました。

善戦しましたが、1部残留はなりませんでした。 

試合結果は以下の通りです。 

<1部リーグ> 

天王寺 0vs2 清教学園(16-25/17-25) 

天王寺 0vs2 大阪産大付属(4-25/5-25) 

天王寺 1vs2 太成学院大(20-25/31-29/23-25) 

  久しぶりに選手のプレ―を見たが、試合前の練習ではキレの良いアタックをどんどん打ち込み成長を感じさせてくれた。 

初戦の清教学園は速攻のチームで2段トスが上がってもオープンからもしっかりと強打を打ち込んできた。センターからの時間差攻撃も良く決められた。一方、天王寺はAクイックのタイミングが合っていない感じで、レフト、ライトからのオープン攻撃が主体。荒川君、東條君、田中君らはいずれも調子が良く応戦した。特に荒川君は、今日も調子が良くレフト、ライトから強打をコースに決めてくれた。清教学園の高いブロックに対してもしっかりとインナーを抜いて決めた。 

相手からの攻撃については、早いトス回しでブロックが付いて行けず攻撃を抑えきれなかった。相手にも攻守のミスが多かったが、絶えず先行を許す形で、追いつくことができない。初戦で緊張しているのか、声も出ずにリズムに乗っていけなかった。キャプテンの三宅君がアタックの調子が悪いということで、清教学園戦には出ていなかった分、エース対角に入っていた東條君がムードメイクしてほしかったが、彼自身が、慎重になり思い切って決めきれないためかチームを引っ張り切れていない感じがした。 

逆に絶えず先行する清教学園は良く声も出ていて、天王寺は気持ちの上でも優位に立てず勢いで敗れた感じだった。点差ほど実力差はなかったと思う。

 2戦目の大阪産大付属は、攻撃力、守備力、スピード、パワーともすばらしいチーム。 

早い攻撃で、レフトからの攻撃に対しては天王寺もしっかりとブロックを2枚付けたがブロックの上から強打を打ち込まれた。相手の強いアタックサーブも拾えず、何とか上げてもネット際に上がりダイレクトに決められたり、やっと返球してもチャンスボールを与えてしまい強打を打ち込まれたりするなど防戦一方であった。途中から三宅キャプテンも入ったが、2セットともローテーションが1巡する前に敗れた。 

荒川君は、今日は得意のアタックサーブが少なかったが、強豪に対しては、中途半端なサーブでは逆に攻め込まれてしまうので、ミスを恐れず思い切って打ち込んでほしかった。アタックでも、清教学園戦ではほとんどブロックされることがなかったが、やはり相手の高いブロックにつかまっていた。超クロスに打ちこむテクニックも見せてくれたが、相手のパワーに圧倒された感がある。まさに「攻撃は最大の防御」というのを思い知らされた。

 太成学院大戦に先立って、太成学院大と清教学園の試合を観戦して対策を練った。 

太成学院大は2枚エースで、ほとんどレフトオープンからしか打って来ないということ、クロスストレートと打ち分けてくるので、ブロックについてはしっかりとレフトを固めて守備もストレート側に打たれることを確認した。 

セッターの田川君は、今日も丁寧なトスを上げていた。予定では、1年生セッターの奥村君が正セッターで出るはずだったのだが、直前に怪我をしてしまい替わって出ることになったとのこと。なかなか気持ちが作れていない状態で,ここまでチームが負けていることについても責任を感じている様であった。 

3戦目の太成学院大戦。これに敗れれば2部に降格してしまう。白熱した好ゲームとなった。久米君のAクイックがいよいよ決まり出した。1セット目は落としてしまうが、いよいよ後のなくなった2セット目を懸命に凌ぎフルセットに持って行った。荒川君、田中君のレフト、ライトからの攻撃は、非常に良くきまっていた。1,2戦では見られなかったが荒川君のセンターからの時間差も出てやっと速攻を絡めた本来のコンビの形が作れた。3セット目は先行されて相手先行でコートチェンジとなった。19-19で追いつき23-20で先行した時には、勝ったかと思ったが、相手の両エースに連続得点を許してしまい最後はサーブレシーブを上げられずに敗れた。アタッカーの数では天王寺の方が多く有利だと思ったが、太成学院大の方が繋ぎが根気強く丁寧であったと思う。 

エース対角に入った東條君がどれだけ乗っていけるかにかかっていると思った。彼は高校からバレーを始めたが、キャプテンの三宅君同様、非常に運動能力が高く、以前練習で見た時より今日は格段にうまくなっていた。ただし、まだラリー中の乱れたトスや2段トスに対してしっかりと打ちきれずフェイントでかわす様なプレーが目立ったが、もっと積極的にブロックにぶつけて出すくらいの意気の良いプレーを見たい。平行気味の低いトスでしっかりとミートできるように練習してほしい。 

大砲ではなくキレのある機関銃としての攻撃を身に付けてほしい。 

また、ライトからの攻撃は有効であったと思うが、後半に見せたようなセンターからの攻撃も増やしてほしい。特にチャンスボールが入った時は、Aを絡めてセンターからの時間差攻撃をもっと増やしていくべき。いろんな方向から幅広く攻撃されると、相手のセンターブロッカーは的が絞れなくなり、中途半端なブロックになりセンター攻撃に対してもブロックが1枚になりやすい。そのためにも、荒川君には是非大車輪で決めまくってもらいたい。 

ブロックのポジショニングについては相手アタッカ―に対して右に入りすぎており、左クロス側を抜かれることが多かった。アタッカーの正面に入るのではなくアタッカーが打つ手の正面に入るべき。特にセンターブロッカーはライト側のブロッカーに対して詰めて飛ぶのでポジショニングが重要となる。 

2部降格となったが、このチームは1年生が多い割には現時点でも完成度が高い。今日、試合に出れなかったセッターの奥村君も加われば本当に手ごわいチームだと思う。 

これからも強豪と多く練習試合を積んで、春には是非1部に戻って来てほしい。 

3年生の前川君、田中君、保護者の方も数名 応援に駆けつけて下さり熱い応援をして頂きました。

 

尾崎先生、向井先生、山上コーチお疲れ様でした。