女子の部別を見てきました

船井 慎互(高33期) 

11/19 女子の部別観戦のため刀根山高校に行ってきました。

 個々に成長を感じましたが、残念ながら4部に降格してしまいました。 

試合結果は以下の通りです。 

<3部リーグ>

天王寺 1vs2 富田林(25-16/23-25/17-25) 

天王寺 0vs2 夕陽丘(8-25/17-25) 

天王寺 0vs2 八尾(15-25/11-25)

 試合前から、夕陽丘、八尾は強いので何としても富田林戦は勝ちたいということであった。 

夕陽丘は速攻のチーム、セッターのトス回しがうまく、特にセンターからのB、時間差、ライトからのバックアタックなど早いトス回しに天王寺のブロックが付いて行けず拾いきれなかった。サーブも良くサーブレが崩されてなかなかペースを掴めなかった。 

八尾はひとりエースがオープンから攻撃するオーソドックスなチームであったが、よく繋いできてミスも少なかった。エースアタッカーはフェイントなど小細工はなく正攻法で攻めてくるタイプであり、夕陽丘の様に速攻で振り回されることはなかったが、高さがあり天王寺はブロックが抑えきれなかった。バックアタックもあり、また、サーブにも苦しめられた。

 初戦の富田林戦、天王寺は得意のサーブが良く決まり1セット目は常時先行する理想的な攻撃パターンで取った。特に、鶴本さんのネットすれすれに無回転で押し込むフローターサーブが良く決まっていた。攻めの姿勢を感じさせチームに勢いを与えた。 

溝口キャプテン、セッターの坪山さん、エースの中村さん、福田さんも良いサーブを見せてくれた。 

1年生エースの中村さんのアタックを見るのは北野戦以来。序盤はタイミングが合わないのかネットにかけたり打ちきれない場面が多かった。ストレート方向に打つ時に手だけでボールをコントロールしてどうしても手打ちになってしまいボールに力が乗りにくい。しっかりと体を打つ方向に向けて真っ直ぐに振りぬけば、もっと体重がのった強いボールが打てるはず。後方からの難しい2段トスに対してもタイミングを合わせられているのであとはボールを捕らえるポイントを顔の左ではなくて前にするように心がけて練習してほしい。試合後半、キャプテンに替わって1年生が入る場面があったが、その時少しギアが入った様に感じた。チームに勢いを与えるためには、やはりエースがどれだけしっかりと決められるかがポイントになる。 

ブロックについてはしっかりと付いて行って腕もよくネットの前に出せていて抑え込んでいたと思う。 

セッターの坪山さんはセンター、レフトへのトスは良かったが、ライトへのバックトスが多少不安定か。ネット際に高くあがったボールを片手で返球しようとして相手ブロックに抑え込まれるシーンがあったが、もっとジャンプトスの練習をしてほしい。ジャンプトスを相手ブロックが触るとオーバーネットになるので相手も抑えにくくなるはず。 

彼女は器用で研究熱心なので今後も楽しみだ。

 福田さんはアタックを打つ時に下から打ち上げる様になっており強打できない。 

まずはジャンプしてボールをしっかりと顔の前の高い位置で捉える練習をするべき。サーブの時もアタックを意識して、しっかりと腕を伸ばして高い打点でミートするようなフローターを打つようにしたほうが良いと思う。 

ブロックについては、中村さんが後衛に下がった時にやはり低下してしまう。センターの鶴本さんはよくブロックに入っているが、高さがないので上から打たれることも多かった。それでもめげずにしっかりと相手アタッカーの打つコースを読んで手を出して、ネットすれすれのボールについてはしっかりと抑え込んでほしい。 

試合の方は2セット目に入って、富田林のアタッカーも調子が上がってきて先行されるとどうしても自分達の勝ちパターンを見失ってしまいずるずると取られて追いつくことができない。後半も粘ったが結局フルセットにされ勝つことができなかった。 

全体的にレシーブについては追いついて上げるところまでは行っているが、次のプレーにつながるような柔らかいパスが上げられていないので攻撃まで持っていけず相手にチャンスボールを与えてしまうことが多く、動きに対する”余裕のなさ”を感じた。 

何度かお見合いするシーンや、ラストボールを2人が同時に取りに行こうとして接触して返せないシーンもあった。キャプテンの溝口さんを含め、2段トスやラストボールをアタックで返球できるプレーヤーが多いのは良いことだと思うが、軽打が多く攻撃的なボールになっていないのでラリーになっていくうちにミスで落とすケースも多い。たとえ軽打でもライト、センター、レフトと幅を使ったり速攻を使ったりしてかき回せば決まる確率も上がっていくはず。鶴本さんが数本Aクイックを決めてくれたが、基本的にはオープン主体なので相手も守りやすい。 

鶴本さんのアタックについては、強打がなくブロックに捕まることも多かったが、しっかりとボールを前でさばけている点は良いと思う。後はもっと打ち込んで打ち損じを無くしていく必要がある。ナイストスの場合でも決めきれなかったりネットに掛けてしまったりするのは、普段からラリーの中で攻撃する練習が少ないのだと思う。

竹本さんは、アタックレシーブの時に顔の前あたりに打たれるボールを組み手であげるのがうまくなったと思うが、伸びてくるサーブについてはやはりオーバーを使ってあげる練習もしてほしい。彼女以外も全体的にオーバーパスの力が弱いのでラストボールについてもどうしてもアンダーで山なりに返球してしまい相手にチャンスボールを与えてしまっている。 

強く伸びてくるサーブに対して正面に入れずに弾いてしまうケースも目立った。アンダーでのレシーブは両腕の面をサーブに対して低く正面に向けた時が一番きれいな平面で確実にボールにクリーンヒットさせることができる。体の中心からずれて横や上で取ろうとすると平面が崩れて片方の腕にしか当たらなくなるので弾かれやすい。八尾のエースもよくやっていたが、高いボールへの対処はやはりオーバーを使ってほしい。サーブレシーブはアタックレシーブと異なり滞空時間が長く、ボールが手元に入ってくるまでに変化するのでどうしてもボールに対して手で迎えに行ってしまい勝ちだが、きれいな面を作った状態で正面で迎え入れる(当たるまで待つ)というように心掛けてほしい。 

荒削りながら、最近のチームとしてはサーブ、レシーブ、アタックと個々には良い物をもっている選手が多いので、やはりその力をいかに“勝ち”につなげられるかが課題。 

部別直前に学校行事があり、チーム練習が十分できなかったということもあった様だが、これからしっかりと準備をして春には3部に返り咲いてほしいです。

 

山中先生、向井先生、湊コーチ お疲れ様でした。