編集 船井 慎互(高33期)
レポート 酒田 真矢(高51期)
6/4行われた男子の近畿予選観戦報告を酒田さんに,写真撮影は現役マネージャーにそれぞれお願いしました。
惜しくも近畿大会予選2日目には進めませんでしたが、強豪相手に善戦してくれた様です。
試合結果は以下の通りです。
第一試合(2回戦)天王寺2 vs0 高槻(25-17,25-22)
第二試合(3回戦)天王寺1 vs2 関大北陽(21-25,25-23,17-25)
男子の引退試合の会場となった箕面学園高校には多数のOB/OG、父兄の皆さま、また選手の同級生たちが応援に訪れ、熱気溢れる雰囲気となりました。
■第一試合(2回戦)vs高槻(25-17,25-22 2-0で天高勝利)
相手は格下のように思われましたが、予想以上に苦戦を強いられることになりました。
第1セット。いきなり堀村君のブロックが決まり、幸先の良いスタートを切ったように思いましたが緊張感からチーム全体に動きが固く、なかなか思うようにリードを奪えない展開。
特にレセプションで足が動いておらず、ボールの下に入れていないことでの小さな繋ぎのミスが目立ちました。
しかし、10点を超えたあたりから、エースの前川君や堀村君のスパイクが決まり出し点差を広げることに成功。
終盤は、上田君のジャンプフローターサーブが相手レシーブを崩し、点差をつけて第1セットを先取しました。
第2セット。MBの田中君に代わって浅野君が入った以外は1セット目と同じメンバー。
1セット目の勢いで一気にリードを奪いたいところでしたが、序盤は点差がつかず我慢の展開。
ただし、点差は付かなかったものの、小橋君のサーブレシーブや上田君のレフトからのスパイクなどチームの生命線が機能し始め、1セット目よりも安心して見られる展開でした。
中盤、浅野君のサーブや前川君のスパイクで順調に点数を重ね、21-16とリードした場面で小橋君のサーブに代わって徳永君登場(そのまま最後までプレー)。終盤少し点差を詰められましたが、2セット連取し、まずは3回戦に駒を進めました。
■第二試合(3回戦)vs関大北陽(21-25,25-23,17-25 1-2で天高敗退)
関大北陽は春の部別で1部1位に入っている強豪でした。
試合前の練習でもエースの1番を中心に、力強いスパイクを決めており、攻撃力は相手が上という状況。サーブで崩し相手のコンビを封じながら、ブロックとレシーブで我慢強くラリーをすることが勝利の条件でした。
第1セット。序盤は両チームとも動きが固く、サーブミスやレセプションのミスが目立ちましたが攻撃面では、この日好調を維持していた堀村君のクイックを中心に、リードされながらも食らいつく展開に。堀村君は春の部別では怪我の影響で本調子ではなかったですが、この日は攻撃面でチームを引っ張っていました。
また試合を通して、セッターの堤内君がクイックをうまく使えていたのも良かったと思います。中盤には、天高の得点パターンである時間差攻撃から上田君の強打が決まり、終盤小橋君のブロックが決まった際には20‐19と1点差まで関大北陽を追い詰めましたが、そこから突き放され、21‐25で1セット目を奪われました。
第2セット。取られれば敗退が決まるセットで、序盤からチーム全体が勇気を持って強いサーブを打てていました。
堤内君のジャンプフローターで相手を崩し、スタートダッシュに成功。6‐2とリードしたところで関大北陽がたまらずタイムアウトを取り、チームと応援団のボルテージは最高潮に。
関大北陽はエースのライトオープンとレフトへの早い平行を中心とした攻撃で対抗してきましたがレフトからの攻撃に対して小橋君がブロックでシャットアウトやワンタッチをよく取れていました。
両レフトの上田君、前川君も強打に軟打を織り交ぜながら、しっかりサイドアウトを取り相手に流れを渡さない。MBで出場となった田中君も、Aクイックで相手ブロックを弾き飛ばすなど、頼もしいプレーを見せてくれました。サーブで相手を崩しながら、ブロックで辛抱強く手を出し続ければ、相手スパイカーにはプレッシャーとなりブロックをかわすスパイクが増えていきます。結果的にレシーバーはコースを読みやすくなり守備の成功率に繋がります。
第2セットはディフェンス面で小橋君や堀村君、田中君のMB陣がブロックを頑張ったことで良い流れを維持できました。
終盤は、相手エースの疲れも見え始め、25-22で天高が押し切ってセットを取り返しました。
第3セット。泣いても笑っても最後のセット。関大北陽が序盤から維持を見せる。相手エースの高さのあるスパイクや、センターからのクイックが決まり出し、終始リードを奪われる展開。
リードを奪われた中で、際どいスパイクのミスもあり、最終的には17-25で3セット目を奪われ、セットカウント1-2で惜しくも敗退となりました。
今年の3年生である70期は、昨年からレギュラーで出場していたメンバーもおり、チーム結成当初から完成度の高いチームでした。キャプテンの堤内君、副キャプテンの小橋君を中心に、基礎を大事にした練習で積み上げたものがチームの強みになっていたと思います。
近畿大会出場は逃しましたが、1部には秋・冬ともに残留を果たしました。
練習方法など、新チームの1・2年生に対して非常に参考になるものを残してくれた世代であったと思います。
3年間ご苦労様、本当にお疲れ様でした!!