女子の近畿予選を見てきました

船井 慎互(高33期) 

 6/4 女子の近畿予選観戦のため狭山高校に行ってきました。

引退試合でしたが、なかなか攻撃のリズムを作ることができず本来の実力を発揮できなかったかもしれません。 

試合結果は以下の通りです。 

2回戦(1試合目) 

  天王寺 0vs2 芦間 (14-25/21-25

 天王寺は2回戦からの戦いとなった。まずは1回戦、第1試合の芦間vs浪速戦を観戦。春の部別では共に4部2位同志の戦い。天王寺は勝者との対戦となる。勝った芦間は速攻はないがセンター、レフト、ライトすべてのポジションから全員で攻撃ができるチームだった。また、浪速のサーブレをみる感じでは、芦間には強いサーブを打つ者は少なく、スパイクについても強打はなかった。攻撃力では多少芦間が上ではと思われたが、なんとか、天王寺のサーブで相手のサーブレを崩せれば天王寺にも勝機はあると思われた。4部のチームでもあり天王寺としてはなんとしても勝ちたい相手ではあった。 

1セット目、序盤、加藤さんのスパイクがなかなか決まらなかった。緊張していたのか、なかなかエンジンがかからなかったのか離れたトスを大事に返していこうとする姿勢が強かった様に思う。ネットに近く打ちきれないボールをネットに引っ掛けたり、ネットタッチをしたり、また相手コートの真ん中に落とすいつもの巧妙なフェイントもほとんど打てなかった。相手のブロックに抑えられることはなかったので、ミスを恐れずもっと思い切って攻めていってほしかった。 

アタッカーの身長だけを見れば天王寺の方が高かったと思われるが、芦間の方が攻撃の幅の広さと安定感を感じた。また、相手ブロックに対してはしっかりと両端を切るように打ってくる。西本さんは果敢にAクイックを仕掛けようとする姿勢が見られたが、パスミスでセッターがとれなかったり、またレフトからのアタックが相手ブロックに捕まったりとリズムに乗っていけなかった。アタックも軽打が多かった。攻撃陣の中では、高野さんが比較的安定していた。課題のかぶりも修正されていてボールを上から叩けていた。また相手のポジションを見て、センターから相手レフト隅に絶妙のフェイントを決めたり、ラストボールをジャンプせずに後衛クロスにアタック返球して決めたりと冷静に対応してくれた。 

ブロックについては、西本さん、高野さんともしっかりとネットとの距離を詰めて飛べていて良かったと思う。シャットアウトするまでには至らなかったが、正面に打たれたアタックボールはしっかりと威力を弱めていた。 

試合の方は、序盤6-6まではサイドアウトを繰り返したが、その後は相手のサーブに苦しめられ、サーブレで連続失点を許すとずるずると相手ペースで進んだ。逆に天王寺の得意のサーブがなかなか決まらなかった。なんとか流れを戻そうと、加藤さんが後衛からバックアタックも試みるが自分達のリズムは作れず1セット目を落とした。

 2セット目は、加藤さんのレフト、ライトからのスパイクがようやく決まり出した。中盤には、高野さんのサーブで9-12からの連続ポイントで11-12と接戦を繰り広げた。中盤以降は、コート真ん中に落とされる相手フェイントが繋ぎきれず、サーブレではリベロの竹本さんが、前後に揺さぶられながらも懸命に身を挺して処理するも、相手ペースで進んだ。  

終盤15-238点差つけられた状況から、高野さんのセンターからのアタックが連続して決まりなんとか18-23まで戻したが、結局粘り切れず敗れた。 

相手アタックは強打はほとんどなかったが、足の長いアタックに対してアンダーで取りに行って後ろに弾いてしまうケースがあった。顔の前あたりにくるボールの処理が悪い。 

顔の前のボールは無理にアンダーで合わせに行くのではなく、組手でさばくとか、軽打はオーバーであげるべき。普段からしっかりと練習するべきである。また、竹本さんが伸びてくるサーブを組手で取ろうとして前に突き出して繫げないケースがあった。無回転のボールは重く、組手で上にあげるのは非常に困難なので、ある程度の強打でもオーバーで処理するべきだったと思う。 

今日は得意のサーブが決まらなかったことが敗因の1つだと思うが、過去にサーブが良くて勝った試合でも、レシーブやアタックで流れを作ってリラックスしているので良いサーブを打てていたということ。結局は、すべてのプレーは繋がっており、11つの小さなプレーから大きな流れを作っていくことが重要。そのためには序盤で慎重になりすぎて守りに入ってしまうのではなく、ミスしても良いので早くエンジンを全開にするための思い切ったプレーも必要だったと思う。アタッカー陣の調子が上がってくるまではレシーブ陣が我慢して繋ぐことも大切だった。少し淡泊な試合になってしまったのではないか。決して勝てない相手ではなかったと思う。

 

70期は、経験者が多く、昨年69期と3部昇格を果たしてくれたメンバーも多く、本番には強いというイメージがあり2部昇格も期待し、秋の部別ではチャンスもあった。 

結局2部昇格は叶わなかったが3部には残留してくれて、今日も敗れはしたが、個々のプレーには成長もみせてくれた。2回戦スタートで4試合目まで待たされたというのは集中力のコントロールという点では難しかったかもしれない。また、勝ち上がってきた芦間の方が1試合目よりサーブも良くなっていて勢いがあった様にも思う。 

ラストゲームとなる北野戦では是非勝利で終わってほしい。新チームの活躍も楽しみにしております。 

選手の皆さん、お疲れ様でした。 

68期の三日市さん、69期の林さん、赤木さん、柳川さん、宮崎さん、また、プレーヤーの保護者の方たちも多く応援に来られていました。

 

山中先生、湊コーチお疲れ様でした。