女バレ春の部別報告

  33期 船井 慎互                            

 高73期 秋津 日向

 

414日(日)OBF(大阪ビジネスフロンティア高校)に女バレの部別(3部)を観戦してきました。

残念ながら昇格はなりませんでしたが、引退試合を悔いなく戦ってくれ、残留を果たしてくれました。

 

3部リーグ 試合結果>

1試合目 天王寺0 vs 2 春日丘 (19-25 / 9-25)

2試合目 天王寺0 vs 2 上宮 (20- 25/ 20-25)

3試合目 天王寺2 vs 0 OBF25-14 / 25-22

 

試合に先立ち、上宮対OBFの試合を観戦した。上宮は秋に2部から降格してきたチーム。

両校とも長身で強打を打つアタッカーこそいなかったが、レシーブが良く、繋ぎのチームという印象。特に上宮はサウスポーエースでキャプテンのプレーヤーがライトからしっかりと打ってくるのと、対角のプレーヤーも、攻撃に安定感がありレフトおよびバックアタックまで打ってきた。サーブも良い印象だった。

 天王寺の初戦の相手は、春日丘。秋に2部から降格してきたチーム。公式練習を見た感じでは、長身のアタッカーが強打を打ってくるが、粗削りな感じはした。

立ち上がり、いきなり相手のサーブが決まるも、乾さんがセンターから決めて、若林さんもサービスエースをとり、下田さんもレフト、センターから決めて、9-6とリードした。

ギャラリーにはサッカー部が応援に駆けつけてくれた。天王寺がスタートダッシュに成功したかに見えたが、ここから春日丘のレフトからのストレートが決まり11-13と逆転された。奥野さんが懸命にブロックをするもはじかれて決められ、すぐに自身センターから決め返し、さらに乾さんがレフトから決めて14-19と追いすがるも、相手ペースで1セット目を落とした。

2セット目も序盤は西田さん、若林さんのサーブで3-1でスタートするも、相手のレフトからのスパイクですくに追いつかれ、その後、相手のサーブでレシーブが崩され、天王寺のスパイクミスも重なって、相手ペースで進んでいく。相手にAを決められた後、下田さんがレフトから決めて8-14と追いすがるも、西田さんのサーブがアウトになり、下田さん、乾さんのアタックもアウトになり、挽回が出来ず、最後は相手レフトからスパイクをクロスに決められて敗れた。本来であれば、西田さんや若林さんが連続してサービスポイントをとって挽回する場面も多いのだが、この試合では少しリスクをとって強いサーブを打とうとしたことでアウトが増える結果になった様に感じられた。下田さんも、怪我で実戦から遠ざかっていたこともあり、レフトからのスパイクを打ち損じることが多かった。特に相手にスパイクをブロックされるという事もなかったので、天王寺と春日丘のスパイク決定力の差が出た試合だったと思う。

 続いて上宮戦、春日丘のような長身のスパイカーがいないので、対等に戦えるのではと思われた。立ち上がり 西田さん若林さんのサーブでポイントを取りたいところだったが、なかなか決まらない。それでも、下田さんがレフトから、奥野さんもセンターからそれぞれ決めて9-5と序盤リードした。しかし、ここから、上宮のサーブ、レフトからのスパイクが決まり出す。今日、調子の良い 乾さんのスパイクがアウトになって14-14と追いつかれると、リズムに乗り出した上宮の攻撃が決まり出して1セット目を落とした。

2セット目は序盤から相手の好サーブに苦しみ、6-148点差付けられた。ここから、若林さんのサーブが決まって11-16、その後、乾さんのライトからのフェイント,バックアタック、さらにサーブも2本決まって15-17と追い上げムードになった。その後、上宮の左のエースのライトからの攻撃が決まり、一進一退を繰り返した。挽回が期待されたが、ここでも、西田さんのサーブが決まらず、若林さんのサーブもアウトになって20-24とされ、最後は上宮のサーブが決まって敗れた。相手サーブが良かったので、ここでも若林さん、西田さんとも‘攻め’のサーブを意識していたと思うので、この攻め方で良かったと思う。2セット目は序盤リードを許した状態から追い上げていたこと、乾さんの調子が良かっただけに惜しい試合だったと思う。

最後のOBF戦。ここまで2敗して、3部残留に後がなくなった。公式練習で西田さんのサーブ練習を見ていたが、強打ではなく、確実に入れていこうという姿勢を感じた。OBFに敗れると4部に降格してしまうので絶対に落とせないということと、サーブレを拾われて攻撃されたとしても、繋いで攻撃できるという判断があったのかもしれない。開始早々、乾さんがセンターからフェイントを決め、下田さんがレフトから3本決める。若林さんのサーブはアウトになるも、奥野さんもセンターから2本決めて8-2と先行して始まった。その後、島田さんが連続でサーブを決めて14-6とすると天王寺のペースとなった。その中で、西田さん、乾さんがセンターから下田さんがそれぞれ決め、ここでようやく若林さんのサーブが決まり21-10として、このセットを取った。

 2セット目では、OBFの追い上げが見られ、レフト、ライトからの攻撃が決まり始める。島田さんが、アタックレシーブをはじかれて、12-12とされ、サーブも決められ、若林さんがドリブルを取られるなど、なかなかペースをつかめない中、西田さんがレフトから2本決めて15-15と何とか食らいつくと今日調子の良い、乾さんがセンターから2本決めてさらに、奥野さんのサーブ、西田さんのレフトからの攻撃が決まって、19-15と引き離しにかかる。その後、OBFのレフトから連続して決められたが、ここでも若林さんのサーブが連続で決まって24-19とし、そのままの流れで、最後は相手のアタックミスで勝ち切った。

このチームは若林キャプテンを中心に、良くまとまったチームだったと思う。明るくて、常に強い気持ちで臨み、相手に攻められる展開でも‘あっけらかん’としていた。3部残留が決まってほっとしたこともあったのか、試合後、全員が涙で目を腫らしていた。やり切った感を物語っていた。奥野さんは高校からバレーを始めたが、センタープレーヤーとして、アタックにブロックに成長を感じた。もちろんまだまだ粗削りだが、高さを生かして、ブロックもサボらずにしっかりと飛び続けた。チームになくてはならない存在だった。島田さんも高校から始めたが、サーブにレシーブに本当にスピード感のある動きでチームを支えてくれたと思う。

今日が、彼女らにとっては引退試合ということで、悔いなく思い切って戦ってくれたと思います。

 砂川先生 吉本コーチ、鈴木コーチ 応援にお越しになられた保護者の皆様、OGの皆様お疲れ様でした。